ミニシアターが好きです。
昨夕、名演小劇場にて映画鑑賞、「八月の鯨」
毎月1日は映画の日で1000円なのだ。
淀川長治氏の強い激しい推薦文つきのこの映画、1988年に岩波
ホールで上映され、ほとんど中高年の観客だったのが口コミで若者
にも好まれ、しかし圧倒的に女性客が多かったと言う。
待合室に掲示されてる新聞記事によると、岩波ホール20周年の
企画として支配人の高野悦子さんが、ご自分の母親を偲んで上映
に踏み切ったが、老人しか出演してないので多くの反対があった。
丁度その頃から、老いの問題が取り上げられてて、多くの女性が
かくありたいとの願望でロングランになったと言う。
で、この度岩波ホール創立45周年の企画としてニュープリントの
フィルムで上映、日本全国のミニシアターを順次まわる。
しかし私は、自分の老後の理想像とはとても思えなかった。
だって・・・毎年8月に鯨が現れる岬の別荘に訪れる彼女達は相当
な資産家のはずだし、毎年結婚記念日には、戦死した夫の写真を
前にドレスアップし、ワインを傾けレコードをかけ微笑みかける・・・
思い出も大事にしたいが、わたしゃ死ぬまで新しい事に挑戦し続け
る年寄りになりたい
この映画は老後がどうとかでは無く、単純に素晴らしきハリウッドの
往年の大スター達へのオマージュとして観れば良い。
主役のベティ・デイビス79才、リリアン・ギッシュ91才、脇を固める
役者は78才、76才、66才の、この素晴らしきオールド美
淀川長治さんみたいに、リアルタイムで彼女達の活躍していた若い
頃の映画を観た訳ではないので、彼程に感動出来ないのが残念。
さぞかし、今頃天国では淀川さん、大勢の美女スター達に囲まれて
幸せ一杯なんだろうなぁ
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